今後のWebデザイナーに必要なものをまとめてみた

  1. Webデザイナー像
    1. 必要となるスキルセット
      1. 1. アクセシビリティ設計
      2. 2. UXリサーチ能力
      3. 3. UIアニメーションやマイクロインタラクションの理解
      4. 4. デザインとエンジニアのブリッジ能力
      5. 5. 生成AI・ノーコードツールの活用
    2. 必要とされる人物像
      1. 1. 「問題解決志向」よりも「課題発見志向」
      2. 2. 「共創型」コミュニケーター
      3. 3. 「なくてはならない存在」への自律性
      4. 4. 「変化を楽しめる人」
    3. 補足:企業側のニーズ傾向(特にスタートアップ・SaaS企業)
  2. Webデザイナーとしての知見ノウハウ
    1. UIデザインの精度を高める知識・技術
      1. 色・タイポグラフィ・レイアウトの高度設計
      2. UIコンポーネント設計
    2. UX設計の深化ノウハウ
      1. ユーザー体験の設計
      2. 情報設計(IA)とナビゲーション設計
    3. ツール活用・実装への理解
      1. デザインツールの最適化活用(Figma中心)
      2. フロント実装への理解
    4. アクセシビリティ(A11Y)
      1. インクルーシブなデザイン配慮
    5. ビジネス視点とプロダクト戦略への関与
      1. デザイン×事業貢献
      2. ステークホルダーとの連携・提案力
    6. ソフトスキル・デザイナーとしての振る舞い
      1. チームを前進させる力
      2. ナレッジ共有・アウトプット習慣
  3. 自分の軸を持つということ
  4. 自己評価チェックシート
        1. UIデザイン
        2. UXデザイン
        3. ツール・実装リテラシー
        4. アクセシビリティ(A11Y)
        5. ビジネス・プロダクト連携
        6. チーム連携・アウトプット

Webデザイナー像

必要となるスキルセット

1. アクセシビリティ設計

  • 高齢化社会、多様性の重視により「誰でも使えるデザイン」が必須に。
  • WCAGに準拠したUI、カラーユニバーサルデザイン、スクリーンリーダー対応など。
  • ✅ 実践例: 色のコントラストやフォーカス状態の設計。

2. UXリサーチ能力

  • データやユーザーインサイトに基づいた課題設定が重要。
  • ユーザーインタビュー、ペルソナ設計、カスタマージャーニーマップの活用など。
  • ✅ ノーコードツールでのプロトタイピングや簡易検証の実施力も◎

3. UIアニメーションやマイクロインタラクションの理解

  • ユーザーのストレスを減らし、行動を促すためにアニメーション設計はより重要に。
  • FigmaのプロトタイピングやLottieなどの軽量アニメーション技術を理解していると強み。

4. デザインとエンジニアのブリッジ能力

  • コンポーネント設計、デザインシステム、Token(Design Token)などの理解。
  • フロントエンドの基本理解(HTML/CSS/Reactなど)で実装意識の高いデザインが可能に。

5. 生成AI・ノーコードツールの活用

  • AIツール(例:ChatGPT、Uizard、Framer AI)を使った作業効率化、アイデアの展開。
  • ノーコードツール(Webflow、STUDIOなど)でプロトタイピングまで担当できると◎。

必要とされる人物像

1. 「問題解決志向」よりも「課題発見志向」

  • 表層的な「見た目の改善」ではなく、本質的な「何を解決すべきか」を探る力。
  • PdMや開発チームとの共創をリードできる「問いを立てられる人」。

2. 「共創型」コミュニケーター

  • スクラムやアジャイル型のチームで、対話と調整を重ねながら進めるスタイルが主流。
  • 複数職種(PdM・エンジニア・マーケ・CSなど)と協力できる対人スキルが重要。

3. 「なくてはならない存在」への自律性

  • 指示待ちでなく、自分からプロジェクトに能動的に関与する姿勢。
  • ビジネスへの関心や提案力も「デザイナー+α」の強みになる。

4. 「変化を楽しめる人」

  • ツールや手法は数年単位で大きく変わる世界。学び直しに前向きな柔軟さが重要。
  • 「学び続ける姿勢」そのものが信頼と価値を生む。

補足:企業側のニーズ傾向(特にスタートアップ・SaaS企業)

  • 一人で「リサーチ→UI設計→プロトタイピング」まで対応できる“フルスタックデザイナー”
  • 開発チームと密接に動ける「プロダクト志向のUIデザイナー」
  • ビジネス視点を持った「ユーザー+事業貢献」デザイナー

Webデザイナーとしての知見ノウハウ

UIデザインの精度を高める知識・技術

色・タイポグラフィ・レイアウトの高度設計

  • カラーパレットの構築と配色論(アクセント、ドミナントカラー理論)
  • アクセシビリティ対応のカラーコントラスト (WCAG 2.2)
  • レスポンシブ・グリッドレイアウトの設計(12列・流動グリッド)
  • 可読性・視認性を高める文字組(ヒエラルキー、行間、文字間)
  • 「デザイン密度」の調整(情報量に対するUIの密度最適化)

UIコンポーネント設計

  • Atomic Design(原子→分子→オーガニズム)の応用
  • ステート管理(hover / active / disabled / loading)設計
  • デザインパターンの再利用(カード、モーダル、アラート等)
  • 状態を伝えるUI(エンプティステート、エラー、成功系など)

UX設計の深化ノウハウ

ユーザー体験の設計

  • カスタマージャーニーマップの作成と施策紐づけ
  • ユーザーの意図(モチベーション / 不安 / 行動のきっかけ)の深堀
  • ユーザー心理とUX(ヒューリスティック評価 / ダニエル・カーネマン理論)
  • ユーザーインタビューの設計〜インサイト抽出
  • データとUX:定量×定性をもとにした改善(Google Analytics、Hotjarなど)

情報設計(IA)とナビゲーション設計

  • 情報構造の整理:カテゴリ設計 / ファセットナビゲーション
  • メニュー / パンくず / タブ / CTA配置の最適化
  • コンテンツ優先順位設計(ユーザーゴールベース vs ビジネスゴールベース)

ツール活用・実装への理解

デザインツールの最適化活用(Figma中心)

  • オートレイアウトの高度活用(動的なレイアウト)
  • バリアント・コンポーネント・プロパティの設計
  • Token化の理解(カラー、タイポ、間隔の変数管理)
  • Design Systemのドキュメント整備(Notion連携など)

フロント実装への理解

  • HTML/CSS/JavaScript(構造・表現・振る舞い分離)
  • CSS設計(BEM / Tailwind CSS / Utility Firstなど)
  • React + Storybookによるデザインと実装の連携
  • アニメーション:CSS / Lottie / Framer Motion の基礎

アクセシビリティ(A11Y)

インクルーシブなデザイン配慮

  • WCAGの基礎とAA, AAAの違い
  • フォーカスインジケータの可視化
  • スクリーンリーダー対応(aria-label, role属性)
  • 色覚多様性に配慮した配色(CUD、色覚テストツール)
  • タッチサイズの確保(最小44px)と誤操作防止

ビジネス視点とプロダクト戦略への関与

デザイン×事業貢献

  • KPI設計とユーザー行動指標(例:CVR、DAU、継続率)
  • グロースデザイン:A/Bテスト、施策効果検証と改善サイクル
  • プライシング画面、課金導線などマネタイズUIの設計
  • 顧客セグメントに応じたUXの差別化(BtoB、BtoCなど)

ステークホルダーとの連携・提案力

  • PdMとの仕様すり合わせ・スコープ整理力
  • エンジニアとの仕様共有(Figma → 実装の一貫性)
  • マーケやCSチームとの横断連携(LP・オンボーディングなど)

ソフトスキル・デザイナーとしての振る舞い

チームを前進させる力

  • デザインレビューの進行とフィードバック文化の育成
  • 他メンバーの育成・メンタリング(教育設計)
  • 仕様変更・フィードバックに対する柔軟さと調整力

ナレッジ共有・アウトプット習慣

  • Notionやスライドでの設計意図ドキュメント化
  • 社内勉強会・デザイン共有会の企画運営
  • デザイントレンドやツール活用Tipsの共有

自分の軸を持つということ

経験を積んだデザイナーは、「自分が何を大切にして設計するか」という設計思想(Design Philosophy)を言語化し、周囲と共有できると、社内外問わず信頼される存在になれる。

自分の「デザインで大切にしている価値観」や「得意領域」は?

例:
・ユーザーの不安を軽減する導線設計
・高速に検証できるFigmaプロトタイピング
・デザインの言語化と他職種とのブリッジ役

自己評価チェックシート

※各項目について、下記の5段階で自己評価を記入する

1: 未経験 / 2: 少しわかる / 3: 実務経験あり / 4: 自走できる / 5: チームに教えられるレベル

UIデザイン
項目自己評価(1〜5)補足・具体例
色の設計(配色ルール、アクセント・トーン設計)
タイポグラフィ設計(ヒエラルキー、余白設計)
レスポンシブデザイン(グリッド設計)
コンポーネント設計(状態管理含む)
モバイルUI / タブレット対応設計
UIトレンド(Glassmorphism, Neumorphismなど)理解
UXデザイン
項目自己評価(1〜5)補足・具体例
カスタマージャーニーマップの作成
ユーザーインタビューの設計・実施
ユーザーの課題仮説の立案・検証
ペルソナ設計
ユーザーテスト(プロトタイプを用いた検証)
ツール・実装リテラシー
項目自己評価(1〜5)補足・具体例
Figma(オートレイアウト、バリアント)
Figma Tokens / Design System構築
HTML/CSSの理解とデザイン反映意識
React/Storybookの概要理解
Git / GitHubの基本理解
アクセシビリティ(A11Y)
項目自己評価(1〜5)補足・具体例
カラーコントラストチェック(WCAG)
スクリーンリーダー対応(aria属性など)
フォーカスインジケータの設計
キーボード操作対応設計
色覚対応・多様性配慮
ビジネス・プロダクト連携
項目自己評価(1〜5)補足・具体例
KPI・指標の理解(CVR / DAU / NPSなど)
A/Bテストを前提としたUI改善提案
プロダクト要件の解釈・整理
PdMや開発との要件定義のすり合わせ
グロース視点でのデザイン提案
チーム連携・アウトプット
項目自己評価(1〜5)補足・具体例
デザインレビューの実施・受け入れ
チームメンバーへの教育・メンタリング
ナレッジ共有(Notionやスライドでのまとめ)
他職種とのコミュニケーション(PdM/CS/マーケ)
デザイン文化・プロセス設計

コメント

タイトルとURLをコピーしました